2011年1月9日日曜日

7日は、東京ボーイズ仲八郎先生が、プロデュースする落語会に出演させて頂く。
会場は、十条の『笑スペース101』。


『笑スペース』とは、つまり『笑える場所』ということだ。


来て頂いたお客さんに、「十条に笑える場所があるって聞いて、今日来たんだけど、どうやら場所を間違えたみたいだ。」などと、怒られるんじゃないかと思いビクビクしながら会場入り。


ここは、音楽のライブもやっているらしく、ドラムセットがおいてある。
叩きたい気持ちを必死に抑え、高座に上がると、
客席が薄暗くなっていて、高座にスポットライトが当たっている。
普段寄席などは、客席も明るく、スポットライトなどは当てられたことがないので、何だか気持ち良くなって、まるで、ミュージシャンのように、自分の世界に入り込み、
「今日は、みんな来てくれてありがとう!」と叫んだら、会場がシーンとなった。


恥ずかしい。
『照スペース』だ。
これも、シーンだ。


ふと我に返り、古典と新作の二席。
何とか、『小笑スペース』ぐらいにはなったのだろうか。
そしてこれも、小笑だ。


出演は他に、可女次兄さん、桃之助兄さん、カルーア啓子さん、そして仲八先生。
僕が言うのも生意気だが、仲八先生の笑いに対する意欲は凄い。
今も新作落語を作っているそうだ。
見習わなければいけない。


8日は、春馬師匠に呼んで頂き、江東区の西大島にある、きもの京都北砂店で落語会。
偶然にも、3月まで西大島に住んでおり、また高校まで京都で暮らしていたので、これも何かの縁かと感じ、店員さんやお客さんにそれを話したが、どうやら縁を感じたのは、僕だけだったようだ。


会のタイトルが『新春初笑い』となっていたので、
来て頂いたお客さんに、
「今年初めて笑える場所が、西大島にあるって聞いて、今日来てみたけど、場所を間違えたようだ。」
などと、怒られるんじゃなかとビクビクしていたが、
それでも、この日まで7日間、笑わずに我慢してきたお客さんの期待に応えたい、と思い高座へ。


着物屋さんということで、
上品なお店に
上品な店員さん、
上品なお客さんに、
上品な僕と夢吉兄さん、
上品なまくらをふり、
上品な古典落語を二席、
上品なオチで、
上品に頭を下げ、
上品に幕がおりた。


帰り際に、若くて格好いい店長さんに、
「A太郎さんのブログ見ましたよ。」と言って頂く。


あっ、下品がバレた。


この2日間来て頂いたお客さん、お店の方々、本当にありがとうございました。